【Adam pop up】 ー 後編 ー
ー 素材が生まれ、かたちとなり日常へ ー
前編でお伝えした Adam のプロダクトに込められた背景や想いは、
この pop up で「かたち」となり、実際に手に取ってご覧いただけます。
後編では、Adam の大島様がこの活動を始めたきっかけ、
そして今回の Adam × kearny のコラボレーションアイテムを含め、
pop up でご紹介しているプロダクトについてお話しします。
■ Adam の始まり
「Adam さんの始まりのきっかけは何ですか?」
この問いから、大島様はAdamの原点について語ってくださいました。
大島様は、日本の美術大学で建築を専攻後、イギリスの大学でも建築を学ばれました。
建築を通して向き合ってきたのは、形だけではなく、素材そのものへのまなざしでした。
「建築って太古の昔だと石切り場で石を削ってきて、それをそのまま建築として
使って、空間と建物、素材が一連を成しているのはすごく美しいなと思っていて。その頃から素材に対する興味が強かったんです。建築を学んだことから、心のどこかで素材を生み出してみたいという欲が生まれました。」
2021年に帰国後、現在の株式会社コモル代表・香田様と出会い、共に会社を立ち上げることに。
香田様の地元である青森が、事業の拠点となっていきました。
青森を行き来する中で深まった土地との縁は、いつしか「りんご」へと繋がっていき生活の中に浸透していきます。
「同世代や、もっと若い世代がりんご農家を継いだり、自分で畑を持っていたりして。その活動も、自然と仕事の一部になっていったんです。」
そこで目にしたのは、廃棄されていくりんごの搾りかすや、加工工程の裏側にある現実でした。
”当たり前だけど、知らなかったこと” に触れたことで、
廃棄物を素材として再構築できないかという視点と、
建築を学んできた人間としての「素材を生み出したい」という衝動が重なり、
Adam の活動は動き出しました。
■ 農園との出会い ― もりやま園
Adam の PVC 素材に使用されているのは、弘前市・もりやま園のりんごの搾りかすです。
もりやま園は、廃棄物を「出てしまうもの」としてではなく、りんご産業をより広い視点で捉え、
「何かに活かせないか」と常に考え続けてきた農園です。
その姿勢に共感し、この取り組みに理解を示してくださったことで、
農園に保管されていた 約1トンの搾りかすが Adam に託されました。
素材は、人と人との信頼関係からも生まれていて
Adam のプロダクトは、その事実を物語っています。
■ 素材としての Adam
Adam の最大の特徴は、**原材料の「見える化」**にあります。
透明感のある PVC の中に、りんごの繊維や表情がそのまま閉じ込められ、
素材そのものが語りかけてくるような存在感を放ちます。
厚さ 0.6mm という薄さでありながら、耐水性・耐久性に優れ、
水や中性洗剤で拭き取れる高いメンテナンス性も備えています。
Adam の素材開発は、生のりんごの搾りかすに直接触れ、
その性質を読み取りながら進められてきました。
素材と対話し、理解し、活かすこと。その姿勢は、今も変わることなく続いています。
■ デザインの着眼点
Adam のデザインは、「素材感をダイレクトに伝えること」を最優先にしている
とてもシンプルに作られています。
過度な装飾や、意味を持たせすぎたデザインは施さず、
素材そのものを感じてもらうための、最小限のかたちに留めています。
作り込みすぎないからこそ、使って頂く方の生活や感覚に溶け込んでいくような
デザインを設計しています。
■ Adam × kearny コラボレーションとご覧いただけるプロダクト
今回の pop up では Adam × kearny のコラボレーションアイテムを販売いたします。
それはAdam の PVC 素材を使用した、メガネポーチです。
メガネ専用の収納部に加え、携帯電話や小物を収められる 2ポケット仕様となり、
ロープは長さ調整が可能です。
環境への配慮と実用性、メンテナンス性も高いので日常使いに適したプロダクトに仕上がりました。
また今回の pop up では、
Adam のシグニチャー商品ともなっているカードケースや
ライフスタイルに合わせて使用の幅が広がるがま口、インテリアとして生活に馴染んでくれる花瓶など、
日常に溶け込むプロダクトを幅広くご用意しています。
■ Adamの展望
Adam が掲げる展望のひとつに、
「物を愛でてほしい。物質や物に対する愛着が希薄化するこの世の中で、
Adam を通して、心が動いてほしい。」
素材の背景を知り、プロダクトになるまでのストーリーに触れることで、
物との距離は、少しだけ近くなるのかもしれません。
この1周年の機会に、自由が丘店に足を運んで頂けると嬉しいです。
スタッフ一同、皆様のご来店を心よりお待ちしております。
sost.




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