こんにちは。sost.の佐野です。 2026年1月、私たちsost.スタッフは福井県鯖江市に行きました。 今回は普段なかなか見ることのできない工場へ、 特別に見学の機会をいただくことができました。 自分は前職を含めると約8年眼鏡に携わってきましたが 工場を見学させていただくのは初めてでした。 「鯖江で作られています」 「職人さんによる手仕事です」 日本製の眼鏡の説明で必ずと言っていいほど目にするこれらの文を 鮮明に映像ではイメージ出来ずにいました。 どこか無責任な気がして実は少しだけ後ろめたさを感じていました。 そんな自分にとって鯖江への出張はとても貴重な体験になりました。 旅路は羽田空港から石川県小松空港へ。 自分は滅多に飛行機に乗らないので、たった1時間のフライトでしたがずっと体が強張っていました。 (他のスタッフにその話をしたら熟睡していたとのことでした) ちょうどこの日から石川県や福井県は雪予報になっていて、小松空港に降り立つとしんしんと降る雪が。 眼鏡が出来上がるまでの工程は200にも及びます。 断裁、形成、磨き、塗装...など、各工程を分業で行っており、 ひとつの工程が終わった眼鏡はまた別の工程のために次の工場へと運ばれます。 今回の出張では、kearnyの制作に携わってくださっている7つの工場を見学させていただきました。 移動は車だったので、東京とは違う土地の景色を存分に楽しむことが出来ました。 工場の写真をご紹介いたします。 切りっぱなしの眼鏡の角を無くし、丸みを帯びた仕上がりを作っているのが 「ガラ入れ」と呼ばれる磨きの工程です。 ガラガラ回るくじ引きの機械がそのまま大きくなったような八角形のバレルの中には 様々な素材のチップがどっさり入っています。 それらとまだ角のある眼鏡(フロントやテンプルの部分)を一緒に入れ24時間 長いと数日間回転させることにより角が落ち丸みを帯びた眼鏡が生み出されています。 リムの形成と、サーモントのブロー(眉)部分を取り付ける工程。フレームはuhuyⅡ ブローが付く前のnupuriたち。 カラーレンズは、クリアレンズに染料を染み込ませることで色を付けています。 骨組みにセットされた数十枚のクリアレンズを染料に浸けると、機械が骨組みをゆらゆらと揺らし続けます。 martinのテンプル。 ...
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調光レンズという選択肢
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こんにちは。sost.の福良です。 今年も猛暑かと思いきや、毎日晴れたり雨が降ったりと、天気が落ち着かない日々が続いていますね。 とはいえ、晴れた日にはまだまだ強い日差しを感じます。 そんな日々に欠かせないものといえば、サングラス。 「室内に入るたびに掛けたり外したりするのは、少し面倒……。」 そんなふうに感じたことはありませんか? そんなお悩みを解決してくれるレンズが、最近少しずつ認知度を高めています。 今回は、屋外でも室内でも快適に過ごせるレンズをご紹介します。 ________________ 「調光レンズ」 調光レンズとは、 紫外線の量や気温などの影響によって、レンズの濃度が自動的に変わるレンズ のことです。 調光レンズの起源は、1960年代にまで遡ります。 アメリカのCorning Glass Works(コーニング・グラス・ワークス)が、光によって変化する「フォトクロミックガラス」を開発し、これが現在の調光レンズにつながる原型とされています。 ガラスレンズ特有の「重さ」や「色が戻るまでに時間がかかる」 といった課題、さらに気温による濃度変化など、さまざまな点が改良され、 現在の調光レンズへと進化していきました。 ________________ 「調光レンズのメリット」 なんといっても、利便性の高さです。 冒頭でもお話ししたように、屋外と室内でサングラスを掛け外しする手間を減らせることが大きなメリットです。 技術の進歩により、現在では発色・退色のスピードも以前に比べて速くなっています。 製品によって異なりますが、発色はおよそ30秒程度、退色はおおよそ2分ほど。 私も実際に使用してレンズの色の移り変わりの違和感が無く驚きました。 さらに、1本でメガネとサングラスの2役をこなし、度付きにも対応できるため、使い方によっては3役を兼ね備えることもできます。 _________________ 「デメリットはあるのか」 利便性の高さ故の注意点もあります。 それは、紫外線量や気温などの環境によって濃度が変化するため、お客様自身でその場の濃度を選ぶことができないということです。 環境によってレンズの濃さが変わるため、「常に一定の濃さのサングラスとして使いたい」という方には、少し不向きな場合があります。 調光レンズは、あくまでも光の環境に合わせて自動的に色が変...
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こんにちは。sost.の萩野谷です。 私事ですが先日、革靴を新調しました。 この靴を履いて娘の入園式、卒業式、成人式とこれから長い先の晴れ舞台を 一緒に歩めたらと思い、毎日磨いています。 さっそく本題に入りますが、 今回は長く使うことをテーマに、ガラスレンズをご紹介します。 突然ですが、皆様はレンズの寿命をご存知でしょうか。 これは使用頻度と仕様に大きく左右されますが、平均おおよそ3-5年と言われています。 しかし、40-50年前のヴィンテージ眼鏡のガラスレンズは今でも使用できるものがあります。 この理由は、プラスチックが有機物であることに対して、ガラスは無機物であるからです。 無機物の性質として、紫外線、化学変化の影響を受けにくくしているからこそ長く使うことを可能にしています。 この度、sost.でお取り扱いを始める大阪眼鏡硝子様は、1942年創業のカメラレンズフィルターや産業用光学フィルター等の高い光学性能が求められる製品の製造と、それを活かした眼鏡用のガラスレンズを製作しています。 その技術を活かし、一般的なガラスレンズのイメージである「重い」「割れやすい」といった課題に対しても、 「薄く、かつ割れにくい」レンズ開発を実現しています。 ガラスレンズの製作は、約1,400〜1,500℃という高温でガラス原料を溶融し、着色成分となる金属酸化物を素材そのものに溶け込ませて製造されます。 そのため、色は表面だけではなく素材全体に均一に行き渡り、どこを切り取っても同じ光学特性を持っています。 一方、多くのプラスチック製カラーレンズは、 透明なレンズを後から染色(または、コーティング)して色を付ける方法が一般的です。 つまり、「色を付ける」のではなく、「色そのものを持った素材をつくる」ことが、ガラスレンズならではの特徴です。 この製法により、カラーレンズでありながら着色による見え方への影響を抑え、自然な視界を維持しながら眩しさを和らげます。 デザイナー/スタッフの私物 上 : ND GRAY 55 (coitⅡ black sasa) / 下 : ND GRAY 75(desmond black sasa) 【度無しカラーレンズ】 ¥22,000-(税込) ご注文から7-10日前後での仕上がり (...
「kearny」、「Unlimited. -lounge-」、「carol」—三つの縁が結んだ、「antonin」別注モデルの話。
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「kearny」、「Unlimited. -lounge-」、「carol」—三つの縁が結んだ、「antonin」別注モデルの話。 「kearny」のデザイナーであり「sost.」のオーナーである熊谷富士喜、ファッションブランド「ssstein」のデザイナーでありセレクトショップ「carol」の代表・浅川さん、そして「Unlimited. -lounge-」のバイヤー・鵜飼さん。三者が一つのプロダクトを作り上げた背景には、それぞれが長い時間をかけて育ててきた信頼と、折り重なった偶然の必然がある。今回、別注として発売する「antonin」の復刻モデルを手がかりに、出会いから仕事への向き合い方、これからのことまでを聞いた。 3人の出会いについて。 — まずはみなさんの出会いから聞かせてください。 熊谷 浅川さんとは、彼がまだ「ナイチチ」で働いていた頃に出会っています。共通の知人であるPRの長坂さんと一緒にお店へ行ったのが最初かな。 浅川 15年前くらいですかね。富士喜さんは当時すでに独立されていて、同世代のなかでも早かったので、めちゃくちゃすごいなと思っていました。 熊谷 「feets」を出したのが24歳くらいだったから、この世代ではかなり早いほうだと思います。長坂さんは「絶対気が合うよ」という感じでいろんな人を繋いでくれる人で。昼間からフラフラして、浅川くんが働いているお店に遊びに行って一緒にタバコを吸うみたいな。その感じも当時のアパレルらしいよね。 — 鵜飼さんとの出会いは? 熊谷 「kearny」立ち上げ時に「BED j.w. FORD」というブランドとコラボをしていて、「Unlimited. -lounge-」さんが「BED j.w. FORD」を扱っていたこともあり、「kearny」も取り扱っていただくようになりました。2シーズン目から扱っていただいているので、もう12年の付き合いです。 鵜飼 僕は富士喜さんの一歳下で、出会った当時は同世代がデザイナーとして活躍しているという事実に衝撃を受けた記憶があります。当時はデザイナーズブランドというのはどこか上の世代のものという認識があったので。 — この「sost.」の場所は、もともと浅川さんのお店「carol」があった場所なんですよね。 熊谷 そうなんです。ある時、「ssstein」と「kearny」両...
【Adam pop up】 ー 後編 ー
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ー 素材が生まれ、かたちとなり日常へ ー 前編でお伝えした Adam のプロダクトに込められた背景や想いは、 この pop up で「かたち」となり、実際に手に取ってご覧いただけます。 後編では、Adam の大島様がこの活動を始めたきっかけ、 そして今回の Adam × kearny のコラボレーションアイテムを含め、 pop up でご紹介しているプロダクトについてお話しします。 ■ Adam の始まり 「Adam さんの始まりのきっかけは何ですか?」 この問いから、大島様はAdamの原点について語ってくださいました。 大島様は、日本の美術大学で建築を専攻後、イギリスの大学でも建築を学ばれました。 建築を通して向き合ってきたのは、形だけではなく、素材そのものへのまなざしでした。 「建築って太古の昔だと石切り場で石を削ってきて、それをそのまま建築として 使って、空間と建物、素材が一連を成しているのはすごく美しいなと思っていて。その頃から素材に対する興味が強かったんです。建築を学んだことから、心のどこかで素材を生み出してみたいという欲が生まれました。」 2021年に帰国後、現在の株式会社コモル代表・香田様と出会い、 共に会社を立ち上げることに。 香田様の地元である青森が、事業の拠点となっていきました。 青森を行き来する中で深まった土地との縁は、いつしか「りんご」へと繋がっていき生活の中に浸透していきます。 「同世代や、もっと若い世代がりんご農家を継いだり、自分で畑を持っていたりして。その活動も、自然と仕事の一部になっていったんです。」 そこで目にしたのは、廃棄されていくりんごの搾りかすや、加工工程の裏側にある現実でした。 ”当たり前だけど、知らなかったこと” に触れたことで、 廃棄物を素材として再構築できないかという視点と、 建築を学んできた人間としての「素材を生み出したい」という衝動が重なり、 Adam の活動は動き出しました。 ■ 農園との出会い ― もりやま園 Adam の PVC 素材に使用されているのは、 弘前市・もりやま園のりんごの搾りかすです。 もりやま園は、廃棄物を「出てしまうもの」としてではなく、 りんご産業をより広い視点で捉え、 「何かに活かせないか」と常に考え続けてきた農園です。 その姿勢に共感し、この取り組みに理解を示してくださったことで、...
【Adam pop up 】ー 前編 ー
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【Adam pop up】 いつもsost.自由が丘店をご利用いただき、誠にありがとうございます。 この度、sost.自由が丘店は 2026年2月7日に1周年を迎えます。 自由が丘店をオープンしてからの1年間、 多くの方に足を運んでいただき、 沢山のご縁に恵まれました。 この場所を通して出会ったのが、青森発のプロダクトブランド「Adam」です。 Adamを運営する大島さんが自由が丘店へ来店頂き、 kearnyのブランドについてお話しするうちにお互いの活動に共感し 「いつか一緒にものづくりができたらいいですね」 と意気投合し、 りんごの搾りかすからできたメガネポーチを作ることができました。 そのご縁からこの度 sost.自由が丘店の1周年という節目に pop upを開催する運びとなりました。 ”ものが生まれ、役目を果たし、 次へと受け継がれながら長く続いていくこと 時を経て、なくなるはずだったものに価値を見出し、作り手の想い を込めて再構築すること” - Adamは、地元青森の農家で 本来役目を終えるはずだったりんご の搾りかすをPVC素材として再構築し、 日常の中で繰り返し使われるプロダクトへと昇華させる 持続可能な 取り組みを行っています。 - sost.は、 音楽用語の「ソステヌート(sostenuto) 」に由来し、 音を保つ、持続させるという意味を持ちます。 そこには時間をかけて街に根付き、 愛され、 長く続いていきたいという願いが込められています。 今回、sost.自由が丘店で開催する「Adam pop up」は、 ”もの” ”時間” ”関係性”それらを大切に育み、 続けていくという両者の取り組みにおける共通点と 「地域に新しい価値と持続可能な未来を作る」という Adamの想い、その姿勢に深く感銘したsost.の想いが交差する場になるはずです。 ‐Adam about‐ https://a-d-a-m.jp/about-adam ‐「sost.jiyugaoaka」にまつわる想いについて‐ https://sost-kearny-eyewear. blogspot.com/2025/02/sost.html ■ “Adam" とは Adamは...